富山大は6日、昨年2月に実施した前期日程の一般入試で採点ミスがあり、理学部と工学部で本来合格だった受験生5人を不合格としていたと発表した。追加合格として入学や転学を認めるほか、不合格により生じた学費などを補償する。志望コースに入学できなかった学生2人については、コース変更を認める。
同大によると、ミスがあったのは物理の電磁気学分野の2問で、いずれも解答例の数式に誤ってマイナスが付いていた。県外の高校教員から2月20日にメールで指摘があり、再点検でもう1問も判明した。試験までに9回点検したが、見逃していたという。
斎藤滋学長は記者会見で「重大なミスが発生したことを重く受け止め、希望に沿う形で誠心誠意対応していきたい」と謝罪。第三者委員会を設置して6月末をめどに報告書をまとめるとした。