中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の特別委員会は16日、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」などの生成AIに関し、学校現場での活用の考え方を示したガイドラインの策定に向け、議論を開始した。文科省は夏前の公表を目指している。
会議では、文科省担当者が現在の検討状況を報告。児童生徒の創造性に対する悪影響、個人情報や著作権保護の問題点などを挙げて、「リスクの整理が必要」と指摘した。一方で「どのように使いこなすかという視点も重要だ」として、授業で生成AIをどう説明するかや、具体的な活用方法をガイドラインに盛り込む考えを示した。
出席した委員からは、チャットGPTを使う際の引用に関するルール作りや、翻訳ソフトなど既に普及している他のデジタルツールの利用についても議論するよう求める声が出た。