全国の小中学生に配る「こどもの人権SOSミニレター」を掲げる法務省職員=19日、東京都千代田区
法務省は23日、いじめや体罰、虐待などの悩みを抱える小中学生向けに「こどもの人権SOSミニレター」の配布を始めると発表した。7月上旬までに全国の小中学校などを通じて全ての児童・生徒に届ける。
身近な人に話せない悩みの解決につなげるため、この取り組みは2006年度から始まった。今年度は新たに、相談内容の例として親の宗教の悩みも明記した。
児童・生徒は相談したい内容を用紙に記入して郵送すると、人権擁護委員や法務局職員が手紙などで返答する。切手は不要で、回答の送付先も指定できる。22年度は約8000件の相談が寄せられたという。