静岡市教育委員会は23日、清水区の市立小学校で、教諭が児童の両足の太ももを粘着テープで椅子に固定する不適切な指導を行っていたと発表した。児童にけがはなかったが、市教委は教諭の処分を検討する。

 市教委によると、教諭は4月下旬、授業中に離席した低学年の児童を口頭で注意。しかし、離席をやめなかったため、児童の両足の太ももに粘着テープを巻き付けて椅子に固定した。児童は数分間にわたり固定されていたが、最後は自力でテープを外した。教諭は学校側の聞き取りに事実を認め、反省しているという。

 記者会見した市教委の赤堀文宣教育長は「児童、生徒の安心安全を守るべき教諭が不適切な指導を行ったことは本当に残念だ。このようなことが二度と無いよう対応していきたい」と話した。市教委は教諭の性別や年齢などについて明らかにしていない。