堺市は、長期間不登校になっている中学生がいる困窮世帯に家庭教師を派遣する事業を2024年度から始める方針を固めた。週1回90分、最大20回派遣。学習支援だけでなく、生活習慣の定着や自己肯定感の醸成も図り、孤立化を防ぐ。24年度当初予算案に事業費1650万円を計上する方向で調整している。

4~6月の出席日数が10日以下で、生活保護、就学援助、児童扶養手当のいずれかを受けている世帯の中学生が対象。50人程度を想定しているが、大きく上回った場合は受験を控える3年生を優先する。

子どもの様子は中学校と共有する。子どもとつながる機会を増やすため、毎月交流イベントを催すことも検討している。

計画では、7月に対象者を決定し、8月に案内を送る。市の電子申請システムで申し込みを受け付け、10月から家庭教師の派遣を始める。

同市では不登校の生徒が急増。困窮世帯の子どもが将来貧困に陥る「貧困の連鎖」を防ぐため、そうした世帯で長期間不登校になっている中学生を対象に支援を強化することにした。