能登半島地震は、被災した子どもたちの心にも影を落としている。支援に当たる国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」(WVJ、東京都中野区)によると、実際に、赤ちゃん返りなどの「ストレス反応」が見受けられるという。WVJの高橋布美子さんは「早めに対処しなければ、心の傷になる」と注意を呼び掛けている。

1月21日、石川県七尾市立山王小学校では、子どもたちを元気づけるための参加型イベントが開かれていた。校庭には無料の屋台が並び、体育館では工作や運動などを楽しむ子どもたちのはしゃぎ声が響く。

イベントはWVJと同小が共同で実施。保護者らは、子どもたちをほほ笑ましく眺めていたが、小学1年の娘を持つ中島知恵さんは、震災後に生じた娘の変化が気になっていた。「家にいるとちょっとしたことで顔色を変え、少しの揺れでも目を覚ますようになった」と語る。

高橋さんによると、子どものストレス反応には、赤ちゃん返りのほか、おねしょ、地震を再現して遊ぶ「地震ごっこ」などがある。親と離れたがらないのもストレス反応で、いずれも、訪問先の避難所で確認できたという。

高橋さんは「避難が長引けば、それだけストレス反応が続く可能性がある。心の傷になってしまう前に、ストレスを発散できる場を提供することが大事だ」と強調した。