社会のさまざまな場面で急速に普及している人工知能(AI)については、7教科の教科書に掲載された。情報技術や科学の発展に関連し、理科や技術に記述があったほか、国語や道徳などでも取り上げられている。

社会(公民)では、2016年の熊本地震発生直後にSNSで拡散された、動物園からライオンが逃げ出したとする画像を掲載したものが教科書検定に合格した。画像などを作りだす生成AIとフェイクニュースについて注意を促している。

道徳では、AIを使って書いた読書感想文がクラス代表に選ばれて困惑する少年の話や、AIでカラー化した、原爆のきのこ雲の写真を掲載したものが合格した。少年のその後の行動や、AIとの付き合い方を考えさせたり、戦争を自分事として捉え、平和を考えるきっかけをつくるプロジェクトを紹介したりしている。

国語では、「AIは哲学できるか」という文章について、根拠などの客観性や信頼性を吟味しながら読むことを求めたものがあった。

検定では、米新興企業が開発した対話型AIの名前が読み取れる写真について、「特定の商品宣伝になる恐れがある」との意見が付くなどした。