東京大が授業料値上げを正式決定したことを受け、東大生有志による「学費値上げ反対緊急アクション」は25日、「学生の対話を求める訴えは無視され続けた。決定の撤回を要求する」との抗議声明を出した。
声明は「多くの学生と教職員による反対が行われている最中の発表で、教育を受ける権利の擁護という国立大の使命をないがしろにする決定だ」と非難。「値上げは、経済的理由による不平等を助長する」とした。
また、東大の授業料改定は高等教育の在り方を巡る重要な論点だとし、「今後も広く議論が醸成されることを期待する」と訴えた。
東大の値上げ検討が報道された5月以降、学生はデモや、反対署名約2万7500筆を大学に提出するなどして抗議。教授の一部も反対を表明していた。