文部科学省は20日、政府が10兆円規模の「大学ファンド」の運用益で支援する「国際卓越研究大学」の第2回公募に、国立、私立の計8大学から申請があったと発表した。6月から冬ごろにかけ審査が行われ、該当校があれば今年度中に支援を開始する見通し。

 申請したのは、第1回公募に応じた10校から東北大と東京理科大を除いた8校で、受け付け順に大阪大、京都大、早稲田大、東京大、九州大、東京科学大、筑波大、名古屋大。今月16日が締め切りだった。

 国際卓越大の対象は全体で「数校」とされており、認定されると最長25年間助成を受けられる。昨年11月、東北大が第1号に認定され、今年2月に初年度分として約154億円の助成が実施された。

 文科省は第2回の審査に当たり、改めて有識者会議(アドバイザリーボード)を設置。構成員にはニューヨーク大名誉学長のアンドリュー・ハミルトン氏ら国内外の11人が選ばれた。