トランプ米政権がハーバード大に外国人留学生の受け入れを禁じると通知した問題を受け、文部科学省は27日、国内の全大学に対し、留学生の受け入れなどの支援策を検討するよう依頼する事務連絡を出した。

阿部俊子文科相は同日の閣議後記者会見で「外務省と連携し、留学生らへの具体的影響や大学側の対応について米国政府に情報提供を求めている。留学生が学びを継続できるよう、可能な支援策について(国内の)大学に検討を依頼している」と述べた。

文科省は事務連絡で、米国が日本人留学生の最も多い受け入れ先となっていることに触れ、米政権の措置で「学生から不安の声が上がっている」と指摘。ハーバード大に限らず、米国で学ぶことが難しくなった留学生の支援策の検討と、具体的な取り組みの情報提供を各大学に求めた。