日本の高校生は米中韓の高校生に比べ、「社会に出たら理科は必要なくなる」と思っている―。国立青少年教育振興機構が3日に公表した調査結果で、そんな「理科離れ」の実態が明らかになった。

調査は同機構など4団体が昨年9月~今年1月に実施。日本41校、米国9校、中国24校、韓国32校の高校を対象に、1~3年生計1万6117人から回答を得た。

「社会に出たら理科は必要なくなる」と思うかとの質問に、「とてもそう思う」「まあそう思う」と答えた割合は、日本が45.9%でトップ。韓国は33.5%、米国は27.6%、中国は17.6%だった。将来役立つと思う科目を複数回答可で尋ねたところ、「物理」と答えた生徒は日本では14%にとどまり、最下位だった。