
時事通信社の第40回教育奨励賞表彰式で記念撮影する受賞者ら。前列右から4人目は優秀賞・文部科学大臣奨励賞の和歌山県白浜町立日置中学校の谷川達司校長。同3人目は女子美術大学付属高校・中学校の石川康子校長=27日午後、東京都中央区
創造性に富んだ特色ある教育実践で成果を挙げた学校をたたえる時事通信社の第40回教育奨励賞(文部科学省後援、公益財団法人新聞通信調査会協賛)の表彰式が27日、東京・銀座の時事通信ホールで開かれた。同社の境克彦社長が優秀賞の和歌山県白浜町立日置中学校と東京都の私立女子美術大学付属高校・中学校に表彰状と副賞(100万円)を贈った。
日置中学校は、フリーマガジン「ひきよせ」を発行して地元の魅力を発信するとともに、企業との産学連携事業を始めるなど生徒主体の取り組みが高く評価され、文部科学大臣奨励賞も受賞した。谷川達司校長は「小さな町だが、地域の人々を巻き込んだり、一緒に喜び合えたりできていることを本当にうれしいと思っている」とした上で「止まることなく教育を進めていきたい」と抱負を述べた。
女子美大付属高校・中学校は、生徒が美術作品を説明する英語力を身に付ける独自カリキュラム「Art English」を開発し、成果を挙げている。石川康子校長は「生徒がものすごく好奇心を持ってやってくれるので、英語力がどんどん付いている。全教員が励みになり、ますます学校改革に力を入れていくと思う」と語った。
優れた情報リテラシー教育を実践する学校を対象とした特別賞は、徳島県立名西高校が受賞した。


