入試制度の複雑化により、中学校側の負荷が高まる!? |
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だが受験機会の複数化には、課題もある。それは入試制度が複雑になればなるほど、入試指導を行う中学校側の負荷が大きくなってしまうということだ。この点を、岐阜県教育委員会指導主事の高橋利行氏は次のように語る。
「高校側には、独自問題などを作成するときにも学習指導要領の範囲を超えることなく、普段の授業をきちんと受けていれば対応できる内容にするようにお願いしています。また特色化選抜の入試問題を各校のホームページで見られるようにしたり、県内のすべての公立高校の『求める生徒像』や選抜方法を記載したパンフレット(写真)を受験生や保護者に配布するなど、情報開示も進めています」 |
▲岐阜県教育委員会が中3生と保護者向けにつくったパンフレット(2004年度版)
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入試制度の多様化と学校ごとの個性化が同時に進行しているいまの高校現場。中学校として生徒の興味・関心や適性に合った受験指導を行うには、これまで以上に高校や入試に関する情報収集を重視する必要がありそうだ。 |