2 段階に応じた取り組みが、学習集団づくりを成功させる
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「リーダーシップがとれない」「自己中心的な考え方をする」「受身的な行動をとる」など、集団づくりへの態度が身についていないまま入学してきた生徒一人ひとりが、自ら学び、切磋琢磨する集団になるにはどうすればいいのだろうか。
編集部では、学習集団づくりのための図2のような概念図を作成した。 |
図2 自立的な学習者・学習集団形成の流れ
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未成熟・未成立の集団(1)を、安定した集団(2)へと移行させるには、生徒同士で互いの存在を認め合う風土づくりが必要になる。次に、安定した集団(2)を活性化した集団(3)へと高めていくには、互いに認め合えるようになっている生徒関係を活用して、生徒がほかの生徒の学習態度や意見に刺激を受けながら学習意欲を高めていけるような仕掛けづくりがポイントとなる。またこうした集団づくりを行ううえで不可欠なのが、学級担任や教科担任、各分掌が生徒理解と指導法を共有化し、取り組みを学校全体の組織的な動きへと束ねていくことだ。
では、実際にはどのような取り組みが効果的なのか。以下、「集団(1)から集団(2)へ」「集団(2)から集団(3)へ」「学校としての組織的なあり方」に分けて、具体的施策を見ていく。 |