聖籠町立聖籠中学校データ
新潟市の東約25kmに位置する聖籠町は、人口約1万4千人で、工業や農業、漁業が併存する地域。現在の聖籠中学校は、それぞれ昭和22年に設立された旧聖籠中学校、および旧亀代中学校が平成13年に統合し、誕生した。「教科センター方式」をはじめ、先進的な取り組みを実施し、全国的にも注目されている。また、学内に設置された「地域交流棟」を拠点とし、地域とともに進める学校づくりを行っている。
〒957 - 0106
新潟県北蒲原郡聖籠町蓮潟366-1
TEL 0254 - 27 - 7080
FAX 0254 - 27 - 7089
URL
http://www.seiro.ed.jp/
校長/市島誠一先生
生徒数/456人、
学級数/15学級
▲市島誠一校長
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実践事例(2) 新潟県聖籠(せいろう)町立聖籠中学校
教科センター方式を活用した「多様で柔軟な集団」で
社会性を伸ばす
現在の聖籠町立聖籠中学校は、旧聖籠中と旧亀代中が2001年に統合し、誕生した。
「まちづくりにつながる学校づくり」を合言葉に、まさに町をあげての学校づくりを開始した。
そして、教科センター方式をとる校舎と、その運営を行う組織をつくり上げた。
一人の生徒が異なる二つの集団に所属
聖籠中学校が採用する教科センター方式とは、すべての教科に専用教室を設け、授業ごとに各教科の教室へ生徒が移動するスタイルである。さらに、従来は学級単位で行動していた生徒たちが、学級に加え、より小さな単位の「ホームベース(以下、HBと表記)」という、もう一つの集団に属する点も大きな特色となっている。04年度の2年生を例にとると、学級が5つでそれぞれの生徒数が約35名、HBが6つで約30名の規模となる。
学級とHBの役割は、生徒たちの1日の流れを追ってみるとわかりやすい。登校してきた生徒は、まずは自分の属するHBの朝会に参加する。HBは1年から3年を1ブロックにして配置されており、各自の専用ロッカーが設置されている(
図2
参照)。毎朝の出欠確認や連絡事項の伝達もこのHBを単位として行われることになる。
図2 校舎の平面図 2階
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その後、授業の時間になると、生徒たちはそれぞれの教科の教室へと向かっていく。5教科の時間割はHB単位で定められているため、基本的にはHB単位で授業が行われることになるが、単元や指導計画によっては、三つのHBの生徒を混ぜ、教科ごとに習熟度や課題によって三つのグループに再編成し、授業が行われる。(
図1
)
▼図1 学級とホームベース(HB)の関係
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その一方で、音楽や技術・家庭、保健体育、美術、「総合的な学習の時間」といった授業は学級単位で行われている。そして、1日の授業を終え、帰りの時間を迎えた生徒は、次は学級単位で割り当てられた学科教室に集合し、学級集会に参加した後に放課となる。
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