ベネッセ教育総合研究所
福岡県北九州市立板櫃中学校
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COLUMN

福岡県北九州市教育委員会指導部
主幹 香月利文 指導主事 中村安年
教える側のIT活用力アップで子どもの力を伸ばす
 北九州市では、2001年度から校内LAN整備を含めた新たな整備計画(6か年計画)により小・中学校のパソコン整備が進んでいる。04年度末で、校内LANの整備は57%達成。また、市全体の情報システムを管理するe-PORTセンターで、学校のファイアウォール、一括フィルタリング、ウイルス対策等のセキュリティ対策を行っている。
  こうした学校のIT環境の基盤整備とともに、北九州市が力を入れているのは、情報化推進員の派遣や研修などによる先生のIT活用力を底上げすることである。
「02年度より情報教育推進モデル校を選定して学校ごとに研究に取り組んでもらい、実践事例集を他校に配布しています(写真)。
▼写真 情報教育推進モデル校実践事例集

03年度からは『コンピュータが使える小学生』育成事業で、コンピュータ操作能力の秀でた民間の方を情報化推進員としてモデル校に派遣しています」(中村氏)
「全市立小学校の総合的な学習の時間のなかで年間15時間程度を情報教育に使って情報リテラシーの養成を目指しており、情報化推進員に入ってもらっています」(香月氏)
  この施策によってIT機器を操作できる教員の割合が97%、IT機器を使って指導できる教員は81%になっている。
「ここまで伸びたのは情報化推進員とITサポーターのおかげです。最終的には100%が目標です」(中村氏)。
  教師向けの研修には年間11日実施される「情報リーダー養成講座」、ソフトウェア活用などの技能を身につける「情報教育研修」など、「学校全体の情報教育の充実」を目指した研修が目立つ。
「子どもの情報活用能力を育て、情報モラルを養成できるような指導をすることと、学校だけでなく家庭との連携も視野に入れた子どもの育成が今後の目標です」(中村氏)


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