e授業のある風景 山形県山形市立第一中学校

山形県 山形市立第一中学校

1979年、旧山形市立第一中学校と山形市立東沢中学校が統合され、県庁と県警に隣接する山形市の中心部に山形市立第一中学校は発足した。校区には山形北高校、山形南高校、山形大学があり、教育に対する関心が高い地域である。「知・徳・体」をバランスよく育み、人間として生き抜く力、豊かな人間性を培うことを教育目標に、研究・実践を重ねている。

後藤恒裕

▲校長 後藤恒裕先生

生徒数◎591人
学級数◎20学級
〒990-0023
山形県山形市松波3-1-15
TEL 023-622-0121
FAX 023-633-9797
http://www.dai1-j.ymgt.ed.jp/

尾形晶彦

▲研究主任

尾形晶彦

Ogata Masahiko

工藤 歩

▲情報教育担当

工藤 歩

Kudou Ayumu

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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e授業のある風景

山形県 山形市立第一中学校

コミュニケーション能力や自己表現力をITで育てる

コミュニケーション能力や自己表現力は、これからの教育のなかで育むべき大切な力である。その育成のために、パソコンのソフトやネットワーク機能を上手に活用しているのが、今回ご紹介する山形市立第一中学校の試みだ。

研究委員会の組織にIT教育推進部会を設置

 山形市立第一中学校(以下、山形一中)では、2005年度の教育を「活力をもって生きる(生活)」として、「生活」をキーワードに当たり前のことが当たり前にできる生徒の育成を重視している。03年度から必修教科を中心としながら、選択教科なども含めた教育活動全般を通して、生徒の基礎学力を確実につけていくための指導法の研究を進めてきた。
 05年度の研究主題は、「確かな学力を身につけ自己を豊かに表現する生徒の育成~きめ細やかな指導のための指導方法の工夫と改善~」と定め、目標として、以下の二つを掲げている。
1 確かな学力を身につけるために生徒一人ひとりの習熟の程度を見極め、適切できめ細やかな指導を充実させる
2 生徒同士のかかわり合いのなかから、自分の考えや主張を自信を持って相手に伝えられる生徒を育成する
 この二つの目標を実現するために、ITは大きな力を発揮する。研究推進委員会の組織内に、評価推進部会、指導法改善推進部会と並んでIT教育推進部会が設置されている。主な取り組みは以下の四つだ。
1 生徒のコミュニケーション能力や自己表現力を高める工夫
2 学校ホームページの更新
3 教材や情報データの共有化
4 各教科でのパソコンを利用した授業の推進

 研究主任の尾形晶彦先生は、研究におけるITの位置づけを次のように語る。
 「研究のなかで出てきた反省点の一つに、自分の考えをいろいろ持っていても、それをなかなか意見として発表できない生徒が多いことがありました。そこで、自分を表現する方法の一つとして、パソコンを使えないかと取り組んでいるのです」


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