e授業のある風景 山形県山形市立第一中学校

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【COLUMN】

利用する先生の立場に立った支援活動を

山形市教育委員会 山形市総合学習センター
指導主事 菅野徳明

 山形市教育委員会では、情報関連の事業は山形市総合学習センターを拠点に行っている。05年度は、6つの事業を柱にして山形市教育情報ネットワークシステムの活性化を図っている(図1)。それを推進しているのが、指導主事の菅野徳明氏だ。
図1
 市内の全公立小・中学校の先生と児童・生徒にメールアカウントを発行できるコミュニケーションシステムを構築し、授業で使える動画素材を集めた「ふるさとライブラリー」をつくり、ヘルプデスク機能を充実させるなど、さまざまな環境整備を行ってきた。
 また、学校現場の支援として、市内全小・中学校にIT活用のサポートスタッフを派遣し、教師のIT活用の促進も行っている。そのために、授業にITを取り入れることができるようになったという声も多い。
 いま、目指しているのは、その環境を先生や生徒たちによりよく使ってもらうための仕掛けだ。例えば、コンピュータの基礎から応用までの情報教育開放講座では、申し込みFree(当日参加OK)、来所時間Free(開講時間中いつでもOK)、研修内容Free(完全モジュール型自己課題選択研修)と3つのFreeを掲げ、利用しやすくなる仕掛けをしている。
 また、情報教育主任研修会のなかでは、サーバー上のマップにコンピュータから複数の情報を貼り付けていく「Web-GISプラットホームシステム」を使う研修を行った。デジタルカメラでおすすめの店を取材してきてもらい、画像や文章の情報とともにマップに登録した。参加者はシステムの魅力を十分に実感していたという。
 「このシステムを使えば、『総合的な学習の時間』などで各学校の子どもたちが集めた情報をテーマごとに登録してマップをつくり、情報を共有することができます。そんな価値も、先生が実際に使ってみてはじめて実感できると思うのです。ほかにも、コンテンツにしろシステムにしろ、授業や校務で使えるものはたくさんあります。センターのポータルサイトには、その入り口となるボタンが用意されています。そのボタンを押したくなるように普及を図ることが、私の課題ですね」(菅野氏)


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