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2 子どもの学習意欲を阻む小中のギャップ
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小学校から中学校に上がると、どの教科でも教科書が厚くなり、授業のスピードも速まる。そのため、ノートの取り方や、予習・復習の習慣など、小学校と同じ感覚で学習に臨んでいると、授業から取り残されてしまうケースが出てくる。更に、授業はどんどん先に進むため、いったんつまずくと追いつくのが難しくなる場合も多い。
学級担任制から教科担任制への移行の影響も大きい。学級担任制では、子どもの理解が不十分だと教師が感じれば、他教科の時間を補充や振り返りの時間に充てることができる。ところが、教科担任制では、そうした時間の自由度が限られており、その穴埋めは授業以外の自主的な学習に委ねられることになる。
定期テストが始まることも大きな変化だ。小学校では、単元ごとにテストが行われることが多いため、出題範囲は狭く、問題も比較的易しいため、高得点を取りやすい。一方、中学校の定期テストは出題範囲が広く、難しい問題も多くなるため、対策には相応の学習を要し、点も取りにくくなる。結果、自信を失い、やる気をなくしていくこともあるのではないか。
また、高校受験が初めての受験である子どもが多く、そのプレッシャーが学習意欲に影響を及ぼしていることも考えられる。 |
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