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裁量権の拡大で学校経営の成果を検証する学校評価が必要になった
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――その「学校力」を診断する手段として、学校現場では「学校評価」という言葉を耳にすることが増えてきています。文部科学省も、学校評価システムの確立に着手しました。では今、なぜ、学校評価がこれだけ話題となっているのでしょうか。
小島 一番大きい理由は、地方分権と規制緩和によって学校現場の裁量権が拡大したことです。かつて学校は教育委員会の指導に沿って運営することが求められていたのですが、今は自由度が高まっています。それに伴って学校長にも、学校の管理者としての役割だけでなく、自らの判断で舵取りをしていく経営者としての能力が必要になってきています。また学校運営協議会が制度化され、保護者や地域の代表が学校経営に参加する機会も増えました。
そのような中で学校は、自分たちが独自に設定した教育目標や学校経営計画に合致した学校運営が行われているのか、そしてその実践が成果を上げているかどうかについて、きちんと学校評価を行っていくことを求められているわけです。
学校評価の項目は複雑になりがちですが、五つの要素からなる「学校力」の概念を用いて整理することで、項目の設定や評価結果の分析がしやすくなるでしょう。学校評価は、それぞれの学校の強みや個性、課題を発見し、その学校にふさわしい特色づくりにつなげていく手段でもあるのです。
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