富山市は、コンピュータ室をはじめとするIT基盤の整備や、教職員のIT活用支援に早くから取り組み、現在すべての小・中学校でパソコンやブロードバンド回線、校内LANの整備が完了している。
また、IT活用のための教師向けの研修にも力を入れている。先生方のニーズをくみ上げながら、授業に役立つIT活用法を紹介している。
「すべての教師がコンピュータをツールとして使いこなせるようにして、学力向上につなげたい。研修は入門・基礎・応用の3段階に分け、自分のレベルに合わせて受けられるようにしています。2005年度は400人が参加しました」
夏休みには、市内全校の情報担当の教師を集めて「情報モラル・セキュリティ」に関する研修も実施している。
現在市は二つの課題を抱えている。一つは、IT活用の外部支援の問題だ。これに関して、学校現場のニーズが高いことも認識している。
もう一つの課題は、市町村合併によるハードウェアやソフトウェアの不統一の問題だ。
「05年に7市町村が合併したために、不統一になりました。教育センターとしては、切り替えの時期に合わせた対応を考えていますが、当面は、実態に合わせた使い方をアドバイスしていくことで乗り越えていきたいと考えています」 |