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教師がアイデアを出しITサポーターが具体化という流れをつくる
上滝中学校は、教師がアイデアを出し、ITサポーターがそれを形にして授業で活用できるようにするという流れも確立している。例えば、理科教師が「現在の教科書では化学式が文字で掲載されていて、図示されている箇所が少ない。そのため、生徒たちにとっては構造をイメージしにくい。理解度を高めるために、分子構造を映像的に見せられないだろうか」というアイデアを出し、ITサポーターが化学式を視覚化したところ、さらにそれを一問一答形式のクイズに加工した(
図1
)。
上滝中学校は、コンピュータを授業に導入する教師側の態勢が整っていないという「最初の壁」を、ITサポーターと連携、役割分担によって克服したわけだ。
上滝中学校の本格的なIT活用は、06年度でようやく2年目となる。実際の学習効果に関する検証はこれからになるが、取り組みの手応えは感じていると高田先生は言う。今後は、英語や「総合的な学習の時間」だけでなく、他教科にも活用の幅を広げていく予定だ。
▼図1 化学の授業
化学担当の教師のアイデア
「分子構造を映像化して生徒に見せれば、理解が深まるのではないだろうか」
ITサポーターが具現化
●いくつかの分子構造を視覚化したものを、SIPを使って見せる
●一問一答形式のクイズに加工
文字を読んで構造を思い浮かべることが苦手な生徒が増えている。そこで、分子構造を映像化してパソコン上で提示することで、生徒は理解しやすくなる
IT活用の成功ポイント
point 1
コンピュータ上での意見交換で 生徒同士の学び合いを図る
コンピュータを介した意見交換では、生徒がより多くの考えに触れることができ、そこからよい刺激を得られる
point 2
興味喚起のツールとしてコンピュータを利用する
定期テストの解説後にコンピュータを活用することで時間を有効に使い、生徒を飽きさせず、学習意欲を喚起・持続させられる
point 3
教師とITサポーターとの 役割分担を図る
教科授業への導入に当たっては、サポーターと連携することによって、教師に負担の少ない態勢づくりが可能となる
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