二つめの部活動では、女子バレーボール部員と校区の小学校高学年生が一緒に活動する小中連携のバレーボールクラブを創部した。指導者は、顧問の教師や腕に覚えのある保護者たち。06年度中には卓球も小中連携のクラブ化を実現させる予定だ。クラブ活動についても、地域からの外部指導者を全体で15人ほど招聘(へい)している。
三つめの「環境づくり」では、地域の花ボランティアの協力の下、1人1鉢運動を展開している。
これら三つの取り組みを支えているのは熱心な地域の人たちだ、と加藤校長は話す。
「小中連携のバレーボールクラブには多くの保護者に参加していただいていますし、私たち教師が驚くほど熱心です。多彩な資格講座を開くことができたのも、地域の方々の協力があるからです」
成果目標は、部活の大会成績や資格取得率といった数値を設定した(図2)。
「輝く学校づくり」が始まって2年目だが、既に全国レベルへの到達が近い部活も出始めている。資格取得の面でも、更に上を目指そうという機運が生徒たちの間で高まっている。これらの活動を進めていくためにも、市教委との連携が大切だと、加藤校長は強調する。
「本校は荒れから立ち直ったといっても、生徒にはまだ手厚いフォローが必要です。市教委は市単独で指導主事を増員しており、学校現場を頻繁に訪れ、相談に乗ってくれます。常に現場の様子を見て、ときには市の財政当局にかけ合ってもくれます。今は学校内だけですべての問題を解決できる時代ではありません。生徒のためにも市教委との連携を一層強めていこうと思います」 |