特集 「学びに向かう」生徒をどう育てるか?

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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クラス三役の文化委員が学習の雰囲気を後押し

 朝学習のとき、教室にクラス担任の姿はない。教卓に座って生徒と向き合うのは、文化委員の生徒だ。
  「朝学習の時間には、クラス担任は職員室で打ち合わせをしていて、副担任が廊下を巡回しているだけです。私語をしていれば文化委員の生徒が注意しますが、実際に話す生徒はいません。静かに学習するのが当たり前になっているので、8時20分が近づくと教室はしずまり返り、自然と朝学習が始まります」(田澤先生)
  文化委員会は学習面を担当する委員会で、各クラス2人の委員が選出される。定期テスト前に2週間実施される「チャレンジャーノート点検週間」では、「きちんと提出しているか」「無駄な余白はないか」などの項目に従って、文化委員とチャレンジャーノート係が協力して点検する。ほかにも、文化委員会は「授業態度向上週間」など、月1回のペースで学習関係のキャンペーンを主催する。
  そうした活動を行う文化委員は、学級委員、生活委員と並び、生徒たちの間では「クラス三役」という重要な役割に位置づけられている。教師だけが呼びかけるのではなく、生徒同士で学習に向かう姿勢を刺激し合っているのだ。


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