データから見る教育 [校内活用版] 授業がわかる小学生が増加授業態度の改善も見られる

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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データからみる教育
ベネッセ教育研究開発センターが行った調査の中から、教育現場に即したデータを紹介する。

1 校内活用版

授業がわかる小学生が増加
授業態度の改善も見られる

 特集でも取り上げた「第4回 学習基本調査」のうち、ここでは小学生の調査結果について紹介する。小学生の学習への取り組み方や意識をつかみ、新入生の指導や入学時ガイダンス等に活用し、スムーズな小・中の接続に役立ててほしい。

1 学習時間は増加したが成績下位層には課題

 図1は、成績の自己評価別に平均家庭学習時間の推移を表したグラフだ。学習時間はどの成績層でも年々減っていたが、2001年を底にして増加に転じている。
  小学校ではここ数年、家庭学習を習慣づけるために、さまざまな工夫をしている。特に「宿題の徹底に力を入れた」という声は多く聞かれる。そうした努力の成果が表れた形といえるだろう。
  しかし、成績の自己評価別に見てみると、学習時間の伸びが目立つのは成績上位層で、成績中・下位層との差は依然として大きい。同じ項目の中学生の調査結果でもこうした傾向が見られ、成績下位層については、学習時間の底上げという課題がまだ残っているといえる。
図1

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