ただし、「成績を知る」ことと「子どもの学習に適切なアドバイスを与えること」の線引きはなかなか難しいようだ。
図3を見てもわかるように、「勉強しなさい」と保護者に言われることと子どもの成績の間には、負の相関が見られる。その一方で、「家族に言われなくても自分から進んで机に向かう」生徒は、成績が上位になるほど多くなる。
良い成績だから保護者がそれほど勉強するよう言わないという事情もあろうが、日頃の親子関係そのものに注目する必要がある。テストの結果だけでなく、日頃の頑張りをきちんと認めたり、適切なタイミングで声をかけたりしてあげる重要性を伝えたい。 |