データから見る教育 保護者、教師共にきめ細かな指導を重視する

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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「義務教育に関する意識調査」

保護者、教師共にきめ細かな指導を重視する

複数担任制・少人数指導は高い支持

 下図は、授業や学習指導の改革に関して一般教員と保護者に尋ねた結果だ。教師と保護者の意識にあまり差がない項目は、「複数担任制や少人数による指導を行う」「習熟度別の授業を増やす」「ボランティアによる授業サポートを増やす」だった。きめ細かな指導については、教師、保護者共、同様に大切だと考えている。特に「複数担任制や少人数による指導を行う」は、双方から高い支持を得た。
  こうしたデータを校内研修で共有し、参観日などで取り組みを積極的に公開していくことで、保護者の学校に対する理解も深まりやすいという声も寄せられている。

授業時数増を希望する保護者

 逆に、教師と保護者との間で意見の相違が目立った上位3項目は、「放課後や土曜日、夏休みなどに補習授業を行う」「年間の授業時間を増やす」「選択教科などで学習内容の選択幅を広げる」で、いずれも保護者の肯定率が高い。他方、教師は「将来の職業や生き方についての指導を行う」「地域での体験活動やボランティア活動を行う」への支持が高く、人格形成も重視する教師の意識が表れている。
  これらの項目については、このデータを基に、保護者と学校の意識の差を改めて確認したい。取り組みの実施にあたっては、自校のデータをとることも有効だ。
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図4

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