データから見る教育 成績によって異なる中学生の「家での勉強の様子」

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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「第4回 学習基本調査」

成績によって異なる中学生の「家での勉強の様子」

成績上位の生徒は課題発見型の学習

  下図は、中学2年生の家庭での学習の様子と、成績との相関をクロス集計したものだ。
  いずれの項目についても、成績上位の生徒ほどしっかり取り組んでいることがうかがえるが、項目によっては、成績層の間で取り組みに違いが目立つものがある。
  例えば、「嫌いな科目の勉強も一生懸命する」「テストで間違えた問題をやり直す」「家族に言われなくても自分から進んで勉強する」などの項目では、上位と下位で取り組み状況の差が大きい。ただ与えられた課題や宿題をこなすだけでなく、自分で課題を発見したり、問題意識を持って取り組めるかどうかが、成績と関係しているようだ。

課題を見つける力をつける

 課題解決の具体的な手法としては、「課題を出す際にテーマを自分で探させる」「各単元の到達目標を明確にすることで、生徒が何を学ぶべきかをつかみやすいようにする」といった方法があるだろう。また、「家庭学習記録を保護者に見てもらうなど、家庭と協力していくことも有効」との声も寄せられている。
  また、中学校だけで対応するのではなく、「小学校と連携して、中学入学時点で必要となる学習スタイルの方向性を合わせることが重要」といった声も耳にする。自ら学ぶ生徒をどのように育てていくか、各校の実情に応じた工夫が求められるだろう。
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図3

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