学びが深まるIT活用 教師の教科指導のアイデアをITサポーターとの連携で実現

岡山県 和気町立和気中学校

岡山県 和気町立和気中学校

1947年開校。地域からの信頼も厚く、保護者も協力的だ。合唱・人権教育にも力を入れる。「うたごえ」「あいさつ」「心と床をみがく」という目標を掲げる活動を生徒会中心に推進する。05年度「21世紀・新しい時代の健康教育推進学校優秀校」受賞。

校長●朝倉健作先生

生徒数●302名

学級数●12学級(うち特別支援学級2学級)

所在地●〒709-0413 岡山県和気郡和気町泉375-1

TEL●0869-93-1551

FAX●0869-93-3936


朝倉健作

▲和気町立和気中学校校長

朝倉健作
Asakura Kensaku
井上彰二

▲和気町立和気中学校

井上彰二
Inoue Shouji
技術家庭・情報教育担当。
犬飼幸

▲和気町立和気中学校

犬飼幸
Inukai Yuki
理科、ボランティア教育担当。
羽賀直美

▲和気町立和気中学校

羽賀直美
Haga Naomi
英語担当。
岡野由美

▲和気町立和気中学校

岡野由美
Okano Yumi
英語担当。
*本文中のプロフィールはすべて取材時(07年3月)のものです
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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学びが深まるIT活用

教師の教科指導のアイデアをITサポーターとの連携で実現

岡山県
和気町立和気中学校

生徒同士の学び合いでスキルの段差をなくす

 5年前に赴任した朝倉健作校長は、当時少し荒れていた和気中学校を立て直すために「日本一の学校になろう」と生徒に呼びかけた。「現在は、『あいさつ日本一』など3つの日本一を目指すほど、生徒が積極的になってきました」と言う。
  和気中学校では、生徒の積極性を学習に生かそうとしている。「調べる」「やってみる」などの主体的な活動には生徒が意欲的になることもあり、教科の学習にもITを活用している。では、ITの基本スキルを生徒はどのように習得し、どのように活用しているのだろうか。
  校区の5つの小学校ではITの指導内容が異なるため、和気中学校への入学時点では生徒の習熟度に差がある。そこで、IT活用でもグループ学習の場を設け、生徒同士が教え合うことによって、その差が自然に縮まるようにしている。
  「小学校で習っていなくても、最近はどの生徒も文字の入力やインターネットの操作はできます。情報スキルの基礎学習にはほとんど時間がかからなくなりました」(情報教育担当・井上彰二先生)
  ただ、情報モラルやネチケットについては、授業で折に触れて指導している。
  こうした生徒の実態を踏まえ、井上先生が担当する3年生の情報の時間には、ウェブページの仕組みを知るという趣旨で、HTMLのソース(注1)を使い、初歩的なウェブページの作成にも取り組む。高度な内容に思えるが、生徒は比較的スムーズに作業を進めている。この授業を通し、プログラミングに高い関心を示す生徒もいるという。
注1:プログラミング言語で書かれたコンピュータ用プログラム

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