読者アンケートの結果から 福祉、キャリア教育、環境が総合学習の3大テーマとして定着
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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VIEW'S RESEARCH

読者アンケートの結果から

福祉、キャリア教育、環境が
総合学習の3大テーマとして定着

導入から約5年が経ち、すっかり定着した「総合的な学習の時間」(以下、総合学習)。
各校では、どのようなことをテーマにして取り組んでいるのだろうか。

総合学習に成果を感じる教師はおよそ7割

 2006年9月号に実施した読者アンケートでは、各学年で実施している総合学習のテーマとして当てはまるものを、すべて選んでもらった。その結果、「環境」「福祉・ボランティア」「キャリア教育」などの実施率が高いことがわかった。
  「福祉・ボランティア」は、学年を問わず3割以上で実施されており、学年による差が小さいのが特徴である。これに対して、「キャリア教育」は2年生で多く実施されており、54.3%と半数を超える。98年に兵庫県で始められた「トライやる・ウィーク」のように、職場体験学習を2年生で行い、それをきっかけとしてキャリア教育に取り組むケースが多いようだ。「環境」は1年生で多く実施されている。生活に密着した身近なテーマが選べるので、導入として取り組みやすいのかもしれない。このほか、「国際理解」「情報(ICT)」「人権尊重」「伝統・文化」なども2割前後の実施率となっている。総合学習の導入にあたり、文部科学省が活動内容として、国際理解、情報、環境、福祉・健康などを例示したことも影響していると思われる。
  今回の調査では、総合学習が多様なテーマで行われていることが改めてわかった。しかも、「総合学習を実施した効果があったか」という問いに、およそ7割の教師は「そう思う」と回答している。多くの教師が総合学習の成果を感じているようだ。

図1
図2
調査概要 実施時期◎2006年9月/調査方法◎全国の公立中学校約11,000校に対し、小誌『VIEW21』に同送する形式でアンケート用紙を配布。FAXにより回収/有効回答数◎348通

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