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学校と外部の考えを調整することが課題 |
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外部の協力を得るためには、事前の連絡や調整など、教師にかかる負担は相応に大きくなる。そこで、鳳雛塾のようなNPOの支援は、学校にとって大きな力となる。2学年主任の副島久美子先生も、「協力企業との連絡や打ち合わせなどを、鳳雛塾と分担して進めることで、このような大がかりな取り組みでも、生徒と向き合う時間をしっかり確保できていると思います」と、そのメリットを実感している。
例年、8月か9月に実施する職場体験では、地元の企業およそ60社が協力。これだけの数の企業との調整は、地元産業界と太いパイプを持つNPO法人の支援があってこそ、スムーズに行われるといえる。新しく協力してくれる企業の情報など、教師にとって「知っておくべきだが、知ることが容易ではない」情報が、鳳雛塾を通すとスピーディーに手に入ると、副島先生も評価する。
ただ、学校で実施するカリキュラムに外部がどこまで関与するか、まだ両者のふさわしい距離を測りかねているところもある。
「今回の講演では、講師の方に仕事の喜びややりがいについて語ってほしいと伝えました。講師の人選については、鳳雛塾と一緒に考えましたが、その目的については学校が主体的に考えました」(副島先生)
城北中学校の取り組みをサポートする鳳雛塾のコーディネーターも、「学校だけの考えではなく、かといって外部に全部を任せっ放しにもしない、新しい型のパートナーシップが求められます」と語る。
学校という枠を越えて、生きた社会を生徒に体験させるキャリア教育。学校外の力を積極的に利用して行われるようになったのは、まだ最近のことだ。生徒自身が社会を学ぶように、学校自身と、そして学校にかかわる人々にも、これからの関係づくりを模索していくことが求められている。 |
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