一方、学校への要求と並んで問題なのが、学校の教育活動に関心の低い保護者の存在だ。図3からは、「学校の取り組みに無関心な保護者」の割合が、小学校から中学校へと進む過程で増加していることがわかる。子どもが大きくなったことで、パートに出る母親が増えたり、中学校には保護者が参加できる学校行事が小学校ほどないことなどが、その背景にあるだろう。いかに保護者の関心を引き出すかは、中学校が共通に抱える課題といえるかもしれない。
多様な価値観を持つ保護者と良好な関係を築き、学校の教育活動に協力してもらうためには何が必要なのか。次ページからの、識者の提言や学校事例を参考にしてほしい。
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