では、学校が対応に苦慮しているのはどのようなことだろうか。図2は保護者の対応に困ることを複数回答で尋ねた結果だが、「家庭学習の量」や「学習指導の方針」といった学習にかかわる項目よりも、「生活指導」「友だち関係」「親子関係」「給食費の支払い」などが上位を占めている点が注目される。従来、家庭や地域社会で解決されてきた問題が学校に持ち込まれ、対応が難しくなっているようだ。