特集 つながる「保護者」と「学校」

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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実行委員会の議論の結果は 月1回のPTA便りで発信

 組織改革により、実行委員会の議論は活性化した。だが、それを一部の人だけの議論にしていては全員参加型の組織にはならない。そこで、学校行事の報告などが主だったPTA便りを、実行委員会の議事録を中心とした内容に改めた。丁寧な情報発信を心がけ、ときにはA4判で10ページに及ぶこともある。
 また、「係」と「手伝い」の登録制も導入した。「係」は、PTA総会や交流会など、PTAによる自主的な活動の受付や準備などを担うもの。「お手伝い」は、運動会の受付や自転車整理など、学校主催の行事のサポートだ。委員以外の一般の保護者は、全員「係」か「手伝い」を最低1つ登録する。一部の委員だけに負担が集中するのを避け、全員に参加意識を持ってもらうための工夫だ。
 更に「地域協力者」を募り、「地域生活委員会」のメンバーとして参加してもらう制度も始まった。卒業生が20歳になるまで、その保護者がボランティアとして委員になるもので、現在、役員経験者など約10名が在籍している。
 「『言われたから学校を手伝う』という保護者の意識を変えることを狙ってます。保護者と教師が連携し、自主的・主体的に子どもを育てるというPTAの役割を明確にしました」(浅原氏)

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