地方分権時代の教育行政 栃木県栃木市

概略

■栃木県栃木市

人口約83,000人。栃木県南部の中心都市で、裁判所や検察庁などの行政機関も多く集まる。江戸から明治時代にかけては巴波(うずま)川の水運で繁栄した。市街地には当時の蔵や商家が多く残り、「蔵の街」として知られている。公立中学校7校、公立小学校15校を擁する。

 

【栃木市教育委員会】

〒328‐8686
栃木県栃木市入舟町7‐26
TEL 0282‐21‐2722
URL http://www.tcn.
ed.jp/‾gk01/

佐藤康弘

▲栃木市教育委員会教育長

佐藤康弘

Sato Yasuhiro

太田惠美子

▲栃木市教育委員会参事
NPO法人GDVI理事長

太田惠美子

Ohta Emiko

相田喜久夫

▲栃木市立寺尾中学校校長

相田喜久夫

Aida Kikuo

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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地方分権時代の教育行政
地方自治体の学校教育への新たな取り組み

栃木県栃木市

自己教育力の育成を目指し「GDV教育」を導入

栃木市では、「自己教育力」の育成に向けたさまざまな取り組みを行っている。その中で、市が教育の根幹と位置づけているのが「GDV(グローバルドリームビジョン)教育」だ。

学校教育の根幹に「生きる力を育む教育」を

 栃木市は、少子高齢化、国際化、情報化といった社会構造の変化に対応する教育を地域の実情に合わせて推進するため、2006年4月に「栃木市総合教育計画」を策定した。
 同計画では「自己教育力(自ら学び続ける意欲と、自己を律し主体的に課題を解決する能力)の育成による自己実現」を基本理念に掲げる。家庭、学校、社会が互いに連携し、10年を期間としてさまざまな活動に取り組んでいる(図1)。

図

 学校教育に関する基本方針は、「生きる力を育むコミュニケーション教育」だ。「生涯学習の基礎を養う」という観点に立ち、子どもの社会性や学ぶ意欲の欠如、基礎学力低下などに対応するため、「夢のある学校環境づくりの推進」「よりよき自己実現に向けての基礎教育の推進・充実」「国際理解教育の推進」を施策の柱としている。
 具体的には、児童会・生徒会が中心となる企画に対し、市が補助金を支給する「小中学生夢・チャレンジ補助金事業」、臨床発達心理士の指導下でのいじめ防止プログラム「セカンドステップ」の実践、キャンプや研修を通した実践的な英語教育などのプロジェクトに着手している。


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