特集2:新学習指導要領、ここが変わる

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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学習内容を充実させ「確かな学力」を育成

 内容については、「確かな学力」の育成のために、国語・社会・数学・理科・外国語で充実が図られている(図2)。具体的には、削除されたり、上の学年で教えることになっている単元などを戻すことが行われる。
 例えば、数学では「図形の移動」が新たに入り、「二次方程式の解の公式」が高校から中3に移行したり、「起こりうる場合の数」が中学から小6に戻ったりしている。同様に理科でも、高校から指導内容が下りてくる分野や、小学校での指導から中学校での指導に変更になる分野がある。
 このような具体的な指導内容の変更に加えて、学習指導要領には「小学校との連携」を意識した言葉が盛り込まれている。各教科における系統性を重視しながら、複数の学年で学ぶという「反復」や、小と中、中と高の接続を重視した指導の工夫がより一層求められているといえるだろう。
図2

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