明日から使えるICT講座
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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3.学び方の補完
写真3

教師の説明に加えて、実験などの手順を映像で確認できるようにしておけば、生徒の理解の手助けとなります。特に実技系の教科では、パソコンやプロジェクターを使って映像を流しっ放しにしておくと、生徒は自分でやり方を確認しながら進められます。それでもなかなかできない生徒がいる場合、先生はその生徒の指導に集中できます。


■活用例

◎追いかけ再生機能(録画をしながら再生もできる)を用い、自分の演技・フォームを確認しながら練習をする(体育)
◎実験や実習の間、手順についての動画を繰り返し上映し続ける(理科、技術・家庭)
4.視覚化による思考の深化
写真4

1つしかない資料や生徒の回答を拡大して提示することで、生徒全員が情報を共有でき、一斉に学習課題に対する考えを深めることができます。(1)の「理解の補完・知識の定着」と似ていますが、ここでの目的は、見ることによってわいてくる疑問、興味をきっかけにして、生徒一人ひとりが考えを深めることです。授業や単元の導入として用いるとよいでしょう


■活用例

◎図形を変形させることで面積がどのように変化するかをみんなで考える(数学)
◎歴史的な写真を拡大提示したものを生徒全員で見ながら、その時代や政治体制、人物などについて意見を出し合う(社会)
写真提供/倉吉市立東中学校

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