「このしゃもじがみんなの代わりに落ちてくれたから、もうみんな大丈夫」
高校受験を控えた1月、先生が合格祈願に大きな「しゃもじ」を買ってきました。「みんなのために買ってきた」と、黒板に立てかけようとするのですが、明らかに不安定で、クラス中「落ちたらどうするんだ」とハラハラ。そして、案の定しゃもじは落下。カランカランという音が静まり返った教室に響きました。すると、先生は「しゃもじがみんなの代わりに落ちてくれたから、もう大丈夫」と、ニコリ。次の瞬間、教室は大喝采。(男性)
「時間切れになるよ」
成績が良くなかった私は、3年生になってようやく勉強に本腰を入れました。けれども、なかなか勉強する習慣が身に付きません。そんな私に、担任の先生は「時間切れになるよ」と声をかけてくれました。先生に活を入れられて勉強するうちに勉強の習慣も身に付き、第一志望校に合格できたのです。それからは何事もあと回しにしない癖がつきました。先生の少し厳しい言葉は、私の人生を大きく変えてくれました。(女性)
「大丈夫。100%出しきれ」
バスケット部に所属していた私は、いざ試合となると緊張して足がすくんでしまいました。そのとき先生はこう言って肩を叩いてくれたのです。先生がそう言うのだから間違いない、自分の実力を出しきれば後悔はしないはず、と前向きな気持ちになれました。生徒のことを観察し、その子にどのような言葉が必要かを考えてくれていた先生に感謝しています。(女性)
「横着するな!」
中学時代は部活動に一生懸命取り組みましたが、知識や技術を吸収するあまり、いつの間にか基本を忘れ、応用ばかり考えていました。私は主将なのにチームメイトと息が合わなくなり、イメージ通りにパスが通らなかったり、連係ミスが続いたりしていたのです。するとある練習試合の最中、「横着をするな!」と顧問の先生の怒声が。体育館中に響くこの言葉で、私は冷静になり、試合にも勝つことができました。この言葉は、スポーツだけでなく日々の生活にも影響を及ぼす言葉になりました。(男性)
「夢に向かって頑張っていると、毎日が楽しい」
中学時代は勉強と部活動で、忙しい日々を送っていました。そこに親との問題も重なり、自分が勉強しているのは、テストで良い点を取って、親を喜ばすことが目的か…と悩んだことがあります。そんなある日、HRで担任の先生が私たちに自分の夢を語ってくれました。先生の夢は大きな農園を開くことで、お金を貯めて少しずつ土地を購入している、と。「夢があるっていいよね。夢に向かって頑張っていると毎日が楽しいんだよなぁ」と先生はとびきりの笑顔で言いました。その笑顔を見て、私も夢に向かって頑張る充実した生活を送りたいと思い、素直に勉強に励めるようになりました。(女性)