生徒の生活には確かに離島ゆえの制限がある。では、生徒に対する最大の支援は何か。同校が出した答えは「全員で見守る」だ。「総合的な学習の時間」も部活動も、放課後のサトウキビの植え付けも、校務分掌の担当を超えて可能な限り全教師で生徒を見守り、共に活動する。週末の陸上競技大会には、顧問以外も手弁当で高速船に乗り込み、応援する。
夕暮れどき、校務の合間にグラウンドに姿を見せた教師たちが、部活動に励む生徒に思い思いの声援を送る。近くに住む「おばあ」が作りたての総菜を差し入れに訪れる。人口およそ600人の小さな島の中学生には、たくさんの温かな視線が注がれている。
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