▲講師 中川一史(ひとし)先生
独立行政法人メディア教育開発センター教授。数多くの小・中学校で指導・助言を行っている。
携帯電話やパソコンを通して子どもが巻き込まれる事件が頻発し、 情報モラル教育の重要性が叫ばれています。一方で、子どもの世界で何が起きているのか 大人には見えにくく、どのように指導したらよいのかわからない、という声もよく聞きます。 そこで、今、情報モラル教育を行う上で押さえるべきテーマを指導例と共に紹介します。
情報モラル教育で必ず押さえたい3つのテーマ
教科の授業の中でも情報モラル教育を!
情報モラル教育は、「情報モラルの授業」として行うだけでなく、日々の教科の授業で具体的な活動をする際にも触れることが重要です。例えば、「総合的な学習の時間」でディベートを行うときに視点の違いにより情報の受け取り方が異なることを伝えたり、調べ学習をするときに著作権について考えさせたりすることが非常に有効です。 また、情報モラルにおいては、「言葉」がとても大切です。メールや掲示板等でのやりとりも、「言葉尻」で問題が起こることが多いのです。各教科で言語、表現の大切さを教えることは、情報モラル教育でもあるのです。