新学習指導要領の趣旨や内容を踏まえた授業の工夫・改善について、教師はどの程度関心を寄せているのだろうか。図8の通り、学校全体で一定の関心はあり、校長を始めとする管理職の関心が特に高いことが分かった。一方、20代の教師は「(関心が)あまりない/全くない」割合が3人に1人おり、関心の低さが目立つ。その理由には、「校内でもとりわけ多忙」「指導経験が浅いため余裕がない」等が挙げられていた。教える内容が理科や数学を中心に増加しているため、ベテラン教師にとっては指導経験がある単元でも、若手教師には教材研究が必要なものもある。こうした点への対応が求められるだろう。
研修などが一つの対策と考えられるが、図9を見ると、移行措置に関する校内研修や勉強会は、37%が年度内に複数回実施を予定している。図では紹介していないが、実施時期は夏休みが多いようだ。
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