特集 移行期間の課題と対策
高木則子

▲太田市立城東中学校

高木則子

Takagi Noriko 研修主任、英語科担当

神部秀一

▲太田市立城東中学校

神部秀一

Kanbe Shuichi
研修副主任、国語科担当、3学年主任

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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授業の見せ場をピンポイントで公開

 授業公開は教師全員が年1回行う。日程は年度当初に各自、都合の良い時期を指定する。学校行事が一段落する11月が多いという。08年度は授業を受け持つ教師は20人だったため、授業公開も20回行われた。他教科の授業見学は、以前なら指導主事の訪問時くらいだったが、これで大幅に増えた。また、授業公開のための指導案を作る必要はなく、「導入の部分を見て欲しい」などと見て欲しい場面を簡潔に「授業公開メモ」としてまとめ、公開1週間前から数日前までに配付する図1)。
 「本校の授業公開は、与えられたテーマに基づいて行うのではなく、『これを見て欲しい』と自分のアピールしたい点を発信するスタイルです。生徒をどのタイミングでどのようにして授業に引き込むのかなど、公開する教師自身が工夫するきっかけにして欲しいと考えています」(神部先生)
 同校は1学年に3~4学級あり、同じ授業を3~4回繰り返す。授業のある日時・学級を授業公開メモに記し、いつ参観してもよいことにしている。また、必ずしも1時限分を最初から最後まで見る必要はない。授業公開メモで示された5~15分間だけ参観すればよいため、授業する側も見る側も負担が軽い
 研修主任の高木則子先生は、「参観する側も授業を受け持っているので、自分のスケジュールに合わせて見学できるようにしました。授業があっても、生徒が課題に取り組んでいる時間などを使えます」と説明する。
図1
「授業公開します」は、授業者が上半分を記入してコピーを配り、参観者が下半分に指導で良かった点などを記入。検討会ではこれを持ち寄って話し合う
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■授業公開メモ Wordダウンロード(30KB)

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