家庭学習 指導のひとさじ
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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成果や生徒の頑張りを学校通信で保護者に発信

 取り組みの成果は、月2回の学校通信「南中だより」で家庭に発信している。保護者は具体的な取り組みに加えて、家庭学習時間の推移など詳しい成果も知ることが出来る。
 学校通信には、もう一つの特徴がある。成績には表れない生徒の努力を取り上げていることだ。人気コーナー「私の学習法」では、どのように生徒が復習を行っているか、テスト対策をしているかなど、生徒にとって役立つ内容も紹介している。
 「自分の子どもが取り上げられた号を額に入れて飾る保護者もいるようです。学校通信で保護者に『チャレンジ南』の取り組みと成果を発信してきた結果、毎年実施する保護者アンケートでは『学校の教育方針がよくわかる』という項目の数値が、取り組みを始める前に比べ20ポイントも上がりました」(石谷先生)
「チャレンジ南」の取り組みで学校のイメージも変わってきたようだ。
 「地域や保護者から『南中は学習にも力を入れるようになったんだね』と評価の声を頂くようになりました。08年度の保護者アンケートでは、6割に『3点固定は定着した』と答えていただきました。しかし、家庭学習と言っても宿題だけ取り組む生徒、塾での学習を家庭学習としている生徒とさまざまです。家庭学習の質の向上が、今後の課題です」と、櫻井教頭は更に上を見据える。
 この春には、「チャレンジ南」に取り組み始めた最初の新入生を迎えた。同校の小学校・家庭を含めた家庭学習への取り組みは、次のステージを迎えようとしている。

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