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「家で1人で」が難しくても仲間と一緒なら机に向かう
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授業以外の学習時間確保には、部活動も活用する。中学校では定期テスト前の1週間は部活動が休みになるのが一般的だが、同校は休みにしない。練習時間を短縮し、その分を部単位でのテスト勉強時間に充てている(写真2)。例えば、運動系の部の場合、ある部は練習前に、ある部は練習後に学年を越えて皆で集まって勉強する。体育館の使用割り当てを勘案してのことだ。通常、部活動は午後7時までだが、夏の大会前などには午後7時半から8時まで延長される。このため、1学期の期末テスト前には、午後8時近くまで学校に残って勉強を続ける部もある。勉強中は顧問が付き添うのが原則だ。 |
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写真2 定期テスト前の放課後、部活動の練習前に勉強する女子テニス部員。グループ内で教え合う姿も見られた。学習したことが記憶に残るように、受験学年の3年生は練習後に勉強させたり、1年生はまず勉強してから、リフレッシュの意味も込めて練習させるなどの工夫を凝らしている |
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「定期テスト前に部活動を休ませても、その時間をテスト勉強に向けるどころか、無駄に使い、生活リズムそのものが崩れてしまうおそれがあります。1人では気が進まない勉強でも、部活動という共通の喜びを持つ仲間が集まる空間でならできます。学習習慣の定着に大きな効果があるだけでなく、仲間意識を高めるきっかけにもなります」(倉橋校長)
勉強方法は各部の顧問に任されている。各自が取り組みたい教科を黙々と勉強したり、グループになって教え合ったりと、そのスタイルはさまざま。例えば、顧問が英語科教師ならば、「英語を教えてほしい」と期待する生徒の要望に応えて、英語を教えることもある。 |
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