近年、「疲れやすく」「けがをしやすい」子どもが増えているという。 今回は、中学生の体力低下の実態と、その背景をデータで整理すると共に、 生活規律の改善を含めた体力づくりを実践する学校の取り組みを通して解決のヒントを考える。
文部科学省が発表した「平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、中学2年生の握力、ハンドボール投げ、50m走、持久走の全国平均値は、1985年度に比較して、すべて下回っていることが分かった(図1)。