課題にフォーカス
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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情報公開と連動した学校評価を実施

 このように、保護者への情報公開を積極的に行っている高浜中学校では、学校経営の指針の一つとするために、保護者からの情報収集も重視している。
 「学校評価の一環として、保護者に対するアンケート調査を実施しています。学校が掲げた重点項目がきちんと取り組まれているか、保護者の目で評価していただきます」(星野校長)
 09年度の場合、質問は12項目。「開かれた学校を目指す」に関しては「授業参観や学校行事にはできるだけ参加している」「職員は、電話で問い合わせをした際や来校した時、誠実に対応している」などを保護者に尋ねている。
 「学校を評価してもらうには、学校のことを知ってもらわなければなりません。『お子さんは授業に真剣に取り組んでいると思うか』と聞くのであれば、それを実際に知ることができる機会が必要です。そのための情報公開なのです。アンケートを通して、学校は具体的にこういうことを重視しているんだと保護者に伝えることが出来ますし、教師も自分たちは何を大切にしなければならないかが再認識できます。評価のための評価で終わってはならないと思います」(星野校長)
 事実、星野校長は「校門が閉まっている場合は、来校者を校門の外までお送りする」「外部からの電話には、学校名、職員名を名乗って、丁寧に対応する」など、社会人としてのマナーの向上も「開かれた学校」の実現には不可欠と考え、教師たちに配慮を呼び掛けている。
 「保護者は学校の様子が知りたいと考え、私たちは保護者の考えが知りたいと考えている。それはどちらも『子どもたちのため』です。思いは同じだからこそ、学校が情報公開することで関係が更により良いものになっていくのです」(星野校長)


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