特集 研究授業を活性化させる!
岡山県岡山市立福浜中学校

岡山県岡山市立福浜中学校

◎1947(昭和22)年開校。「自主・誠実・奉仕」の校訓の下、部活動が盛ん。学区は、2009年に政令指定都市となった市内の、南側の干拓地に位置する。かつては広大な農業地帯だったが、戦後は急速に商工業化が進んだ。

校長◎金谷啓司先生
生徒数◎816人
学級数◎26学級(うち特別支援学級2)
所在地◎〒702-8036 岡山県岡山市南区三浜町2-3-26
TEL◎086-262-1178
URL◎http://www.
city-okayama.ed.jp/
‾fukuhamac/

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【学校事例3】

教科共通のテーマを設定し
グループワークで負担を平準化

岡山県岡山市立福浜中学校

岡山市立福浜中学校は、教科の枠を超えた研究グループをつくり、
授業公開に向けた指導案を皆で練り上げる体制を築いた。授業公開日はもちろんのこと、
事前検討会の日程も年間計画に組み込むなど、学校ぐるみで授業改善に取り組んでいる。

課題

  • 生徒指導に追われ、研究授業を参観できる教師が少なかった
  • 授業者の事前準備の負担が大きく、その割に効果や達成感を感じにくかった
  • 研究授業の意義や他の取り組みとの優先順位付けがあいまいだった
矢印

実践

 教科共通の研究テーマを設定し、グループ別に研究
  • 全教師が三つの研究グループのいずれかに所属
  • 教科に偏りが出ないグループ編成とする
  • 研究授業の指導案はグループ全員で作成する
 外部指導者を招く
  • 指導案の検討段階から外部指導者の知見を積極的に取り入れ、研究の質向上を図る
 すべての日程を年間計画に組み込む
  • トップダウンで一気に導入
  • 事前研究会も含め、研究授業に関するすべての日程を年間計画に組み込んでおく
矢印

成果

  • 多くの教師が「研究授業は、皆で取り組むと内容が深まり、楽しい」と感じるようになった
  • 授業者の負担が減った
  • 教科指導以外の場面でも、研究授業を生かした指導の工夫が見られるようになった

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