特集 研究授業を活性化させる!
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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指導案検討会も年間計画に組み込む

 公開授業と指導案検討会の日程は、あらかじめ年間計画に組み込んでいる。これも、この取り組みが続いてきたコツの一つだ。
 「事前に日程が決まっていれば、その日に予定を入れないようにします。指導案検討会の日も、急な生徒指導などやむを得ない場合以外は、全員参加が原則です」(湯浅先生)
 07年度は、以前から続けていた新たに赴任した教師の授業公開に加えて、年3回の公開授業を実施した。しかし、教師の負担が大きくなり過ぎたため、08年度は一本化した。また、09年度は、岡山市教育委員会の「いきいき学校園づくり事業」の一環として、教師全員が授業を公開することになった。そのため、通常3回の公開授業を2回に減らした。年度の状況に応じて他の研修と統合するなどし、教師の負担が増えないように調整している

「総合的な学習の時間」で時間割を調整

 公開授業は教師全員が参観できるようにするため、当日、授業を受ける2学級の生徒以外は全員下校させている。生徒を学校に残して自習をさせておくと、生徒指導に対応する教師が必要となるためだ。
 また、08年度までは、公開授業のために時間割を調整する教科は学級により異なっていたため、進度を調整しながら時数を確保するのが難しかった。そこで09年度は、水曜日5限目を全学年共通で「総合的な学習の時間」とし、ここに授業公開日を設定した。「総合的な学習の時間」ならば別日程でまとめて設定しやすい。授業研究を重視する姿勢が、時間割の工夫につながっている。


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