VIEW21 2000.10  指導変革の軌跡 滋賀県立膳所高校

滋賀県立膳所高校

理科教育
実験・実習を数多く取り入れ
将来大きく伸びる人材を育成

滋賀県立膳所高校
創立102年の伝統校。'97年に県内全域を通学区とした理数科を開設。'98年に校訓「遵義―誠実な心で、真理と正義を追求し、人類の未来に貢献しよう。力行―自主・自律を尊び、心身を鍛え、高い理想に向かおう」を制定。部活動では、バスケットボール部、ラグビー部、ヨット部、卓球部などが、近年全国大会に出場した。

写真 滋賀県立膳所高校 設立 1898年(明治31年)
形態 共学/普通科、理数科
生徒数(一学年) 約440名
'00年度入試実績 京都大50名、東京大1名、大阪大34名をはじめ国公立大に335名、私立大は早稲田大15名、立命館大225名など、多数の合格者を輩出。

膳所高校……指導のポイント

  1. 実験・実習重視の伝統を堅持
    理科では、教科書中心の講義形式の授業ばかりでなく、実験や実習を多く取り入れる伝統を堅持。実習・実験の後、練習問題に取り組み、知識面を強化する工夫も行っている。
  2. 地学・生物実習旅行を37年間継続
    地学と生物では、夏休みを利用して希望者を募り実習旅行を実施。生徒が普段触れることのできない自然に直接触れる貴重な機会を提供。
  3. 理数科では「課題研究」を必修に
    理数科の生徒は、2年次の3学期に「課題研究」に取り組む。発表会ではパソコンソフトなどを駆使して発表する生徒も見られる。


写真 渕田豊朗 写真 増本俊幸 写真 岡田浩二
滋賀県立膳所高校進路指導課長
渕田豊朗
Fuchita Toyoaki
教職歴22年。同校に赴任して7年目。担当科目は化学。「大学に合格させるだけでなく、その後のことも考えながら生徒を育てていきたいですね」
滋賀県立膳所高校教諭
増本俊幸
Masumoto Toshiyuki
教職歴22年。同校に赴任して3年目。担当科目は生物。「モットーは中道。人の意見に耳を傾けられる人間でありたい。生徒にもそうあって欲しいです」
滋賀県立膳所高校教諭
岡田浩二
Okada Koji
教職歴20年。同校に赴任して10年目。担当教科は地学。「現在、地学の状況は厳しいですが、できる限り誠実に取り組んでいきたい」

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