SIづくりから始まる学校改革
教師間の共通言語、
スクール・アイデンティティをつくる
'02年から完全週5日制が開始され、'03年から新教育課程が導入される今、既に新カリキュラムの検討を始めた高校も多い。しかし、「どんな生徒を育てたいのか」を明確にしなければ、誰もが納得できるカリキュラムをつくることは難しい。実際にSI(スクール・アイデンティティ)構築を進めている高校の先生方にお話を伺った。
SI構築が必要な背景
生徒の変化に応じ、カリキュラムの弾力化が必要と感じる教師は多い。新課程や週5日制のカリキュラムを考えるべき今を好機と捉えたい。その拠り所となるのがSIである。
情報交換会
生徒の変化を強く感じ始めたのは'96年度頃から。「何かしなければ」という思いが、新たな動きの原動力に。以前と比べ目的意識が弱い今の生徒に対するには、高校としての方針を明確にし、教師が一丸となって指導することが必要。
高崎高校
新任教師を囲んだ座談会から教員研修を経て、「高高将来構想委員会(TFC)」を設立。
岐阜高校
学校訪問に参加したメンバーを中心に「21世紀将来構想委員会」を設置。機関誌を発行し、委員以外の教師との意識の共有化を図る。
修猷館高校
「三主任主事・三学年主任会」を中心に、高校3年間を見通した学校行事や教科学習を含むグランドデザインをまとめた。
SI構築の今までとこれから
各校に適した体制づくりがまずは重要。高校教育の存在意義を考えることもSIづくりに必要。「自分探し」の取り組みを組み込むのも効果的。
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